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【3行解説・図解有り!】オペラント条件付けにおける弁別と汎化とは?行動主義心理学をわかりやすく徹底解説!

「心理学を学び始めたいけど何から手を付けてよいかわからない」

「学校でオペラント条件付けを勉強したが、いまいちわからない」


このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。


そんな方々のために、心理学のアプローチの1つである「行動主義心理学」のうち、今回は「オペラント条件付けにおける弁別と汎化」に付いてわかりやすく解説します!


これから心理学を学びたい方や、心理学を今まさに勉強している方まで、是非参考にしてください!


目次

1.オペラント条件付けにおける弁別と汎化とは?わかりやすく3行でまとめると…

忙しい人のために3行でまとめてみました!!


・オペラント条件付けとは意識的に起こす行動・反応に対する発見である。

・意識的な行動は報酬や罰によってコントロール(強化・弱化)することが可能である。

・上記コントロールは特定の条件下のみ、または似たような条件下でも同様にコントロールされる場合がある。


2.有名な実験「スキナー箱」

まずはオペラント条件付けにおける実験を見ていきましょう!

この「スキナー箱」実験は下記のような手順で行われました。


前提:スイッチのついた箱の中に空腹のハトを閉じ込めておく

手順①:偶然、ハトがスイッチを押す

手順②:餌を与える

手順③:ハトがスイッチを押すたびに餌を与え続ける

結果:ハトがスイッチを押す頻度が増える


では、これを下記のような手順に変えてみるとどうでしょうか。


前提:スイッチのついた箱の中に空腹のハトを閉じ込めておく

手順①:偶然、ハトがスイッチを押す

手順②:電流を流す

手順③:ハトがスイッチを押すたびに電流を流し続ける

結果:ハトがスイッチを押さなくなる


上記2つの実験結果から、意識的な行動は報酬や罰によってコントロールすることが可能であると発見されました!

逆に、報酬や罰の提示をやめることで消去することも可能です!


3.オペラント条件付けにおける弁別と汎化とは

それでは、ここからオペラント条件付けにおける弁別と汎化について詳しく見ていきましょう。

先ほどの実験では、ハトがスイッチを1回押す(オペラント行動)たびに1度、餌(報酬)や電流(罰)の提示が行われ、強化や弱化が行われました。

このうち、餌によってスイッチを押す行動が強化されたハトに対して下記のような実験を行ってみましょう。


前提:先ほどまでとは大きさの異なるスイッチのついた箱の中に

   餌によってスイッチを押す行動が強化されたハトを閉じ込めておく

手順①:ハトがスイッチを押す

手順②:餌を与えない

手順③:その箱の中にしばらく入れたのち、元の「餌がでるスイッチのついた箱」へ入れ替える

手順④:ハトがスイッチを押す

手順⑤:餌を与える

手順⑥:「餌がでないスイッチのついた箱」へ入れ替える

結果:「餌がでるスイッチのついた箱」においてはハトはスイッチを押すが、

   「餌がでないスイッチのついた箱」においてはハトはスイッチを押さない。

少々ややこしいので、図でも表しておきますね!


このように、「餌が出る箱の中」という条件ではハトはスイッチを押しますが、「餌が出ない箱の中」という条件ではハトはスイッチを押さなくなります。

これに関して、それぞれの箱の中をハトが区別してスイッチを押す行動(オペラント行動)を行うことを弁別と言います。


逆に、どちらの箱の中でもハトがスイッチを押すようであれば、ハトはどちらの箱に入っているか区別せずにオペラント行動を行っているので、汎化と言います。


4.まとめ

皆さんいかがだったでしょうか!

「オペラント条件付けにおける弁別と汎化」について、理解できましたか!?


もし新しい発見があった方や、まだ理解しきれていないので、ほかの人と会話しながら勉強したいという方はこちらからフォーラムに参加してみてくださいね!

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