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【3行解説・図解有り!】オペラント条件付けにおける強化スケジュールとは?行動主義心理学をわかりやすく徹底解説!
- 幹 市野瀬
- 2022年2月11日
- 読了時間: 3分
「心理学を学び始めたいけど何から手を付けてよいかわからない」
「学校でオペラント条件付けを勉強したが、いまいちわからない」
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そんな方々のために、心理学のアプローチの1つである「行動主義心理学」のうち、今回は「オペラント条件付けにおける強化スケジュール」に付いてわかりやすく解説します!
これから心理学を学びたい方や、心理学を今まさに勉強している方まで、是非参考にしてください!
目次
1.オペラント条件付けにおける強化スケジュールとは?わかりやすく3行でまとめると…

忙しい人のために3行でまとめてみました!!
・意識的な行動は報酬や罰によってコントロール(強化・弱化)することが可能である。
・結びついた行動・反応と刺激は解くこと(消去)も可能である。
・消去されるまでの期間は、強化・弱化の方法によって左右される!
2.有名な実験「スキナー箱」

まずはオペラント条件付けにおける実験を見ていきましょう!
この「スキナー箱」実験は下記のような手順で行われました。
前提:スイッチのついた箱の中に空腹のハトを閉じ込めておく
手順①:偶然、ハトがスイッチを押す
手順②:餌を与える
手順③:ハトがスイッチを押すたびに餌を与え続ける
結果:ハトがスイッチを押す頻度が増える
では、これを下記のような手順に変えてみるとどうでしょうか。
前提:スイッチのついた箱の中に空腹のハトを閉じ込めておく
手順①:偶然、ハトがスイッチを押す
手順②:電流を流す
手順③:ハトがスイッチを押すたびに電流を流し続ける
結果:ハトがスイッチを押さなくなる
上記2つの実験結果から、意識的な行動は報酬や罰によってコントロールすることが可能であると発見されました!
逆に、報酬や罰の提示をやめることで消去することも可能です!
3.オペラント条件付けにおける強化スケジュールとは

それでは、ここからオペラント条件付けにおける強化スケジュールについて詳しく見ていきましょう。
先ほどの実験では、ハトがスイッチを1回押す(オペラント行動)たびに1度、餌(報酬)や電流(罰)の提示が行われ、強化や弱化が行われました。
このように、オペラント行動1回に対して強化を行うことを「連続強化」と呼びます。
逆に、ハトがスイッチを3回押す(オペラント行動)たびに1度、餌(報酬)や電流(罰)の提示を行うというような、一定の回数・時間ごとに強化を行うことを「部分強化」と呼びます。
そして、この部分強化の「一定の回数・時間ごと」等の方法を強化スケジュールと呼ぶのです。
この強化スケジュールは大きく分けて、下記4つに分けることができます。
名称 | 概要 | 具体例 |
定率(fixed ratio:FR) | 一定の行動数で強化を施す | 3回スイッチを押したら餌を与える |
変率(variable ratio:VR) | 平均が一定になるような行動数 間隔で強化を施す | 平均3回スイッチを押したら餌を与える (100回押しても出ない時は出ない) |
定間隔(fixed interval:FI) | 一定の時間が経過した後、 最初の反応に強化を施す | 1分ごとにスイッチを押したら餌を与える |
変間隔(variable interval:VI) | 平均が一定になるような時間経過後、 最初の行動に強化を施す | 平均1分経過ごとに スイッチを押したら餌を与える (100分待っても出ない時は出ない) |
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